弊社の福祉の考え方
福祉制度が出来て、我々ピアエールも、いろいろと形をかえ、ここまできましたが福祉自体も変動してきた時代だと思います。
2006年に国連総会で「障害者権利条約」が採択されたことが大きな出来事としてあります。
これは、障害者の尊厳と権利を保障するための条約で、翌年日本も署名しました。
またその後、「障害者基本法」の改正(2011年)「障害者総合支援法」の成立(2012年)「障害者差別解消法」の成立、「障害者雇用促進法」の改正等もあり、我が国日本も障害者に対しての、取組みが変わってきた、10年の様な気がします。
言うならば、「家族で支援する時代から、地域で支援する時代」へと考え方が歩み始めた、時代が到来してきた様な気がします。
そうなると、問題になってきたのは地域での福祉サービスの多様性の確立です。
地域で支援するとは、本人にあった福祉サービスの選択が必要になるのです。
そこで、近年では「合理的配慮」をし、三障害の統合や各サービスの種類(生活介護、就労支援A・B、自立訓練、児童デイ、重度訪問)等、様々な福祉サービスが規制されながらも、サービスの多様化になり、また今後も多くなりつつあります。
そうなると、困惑しはじめたのは、障害者とそのご家族です。
自分に合ったサービスはどれなのか?どこに決めればよいのか?決定がしにくくなりました。
そこで、始まったのが「相談支援」です。
相談支援というサービスを活用することで本人の決定を促したり、情報交流ができました。
しかしながら、単価報酬の低単価問題や、相談支援員の力量不足等の課題もあります。
ですが、今後は、地域での支援の足掛かりとしては重要な支援だと思います。
また、私が思う不安は、多様化したサービス事業を増大することより、本来の福祉を忘れてしまうのではないか?と私は思うのです。
福祉の歴史を考えれば、戦後、帰還兵が傷を負い、生活が苦しい時代に、人民からの希望で出来た「障害者福祉」また、戦後食べていけない子供たちのために出来た「児童福祉」、戦後、夫が亡くなり生活難者のための「生活保護」等、言うならば、当事者先行のインフォーマル的発想の支援でした。
しかしながら、今の時代においては、多種多様の福祉サービスができ、その中で、事業者間での競争原理が生まれ、各事業所が「フォーマルサービス」を強化し始めました。
例えば、月30日間運営、給食費なし等、多彩な「フォーマルサービス」合戦が始まり、また「三障害統一」等もあり、同じ空間で三障害者がデイする等の、不特性マッチング等も出てきました。
しかし、その裏目には「インフォーマルサービス」が弱体化し、困ったときにどこに頼めばよいのか?誰が動いてくれるのか?各支援事業所が終了時間外に、誰が援助してくれるのか?まさに、そこで、必要なことが「インフォーマルサービス」だと思います。
現代は、便利性の発想からビジネスが出発されます。
いい傾向だと思いますが、福祉事業はそれだけではないと考えます。
私たちの子供たちは、割り切ったサービスだけでは支援できません。
身近な存在者が必要な支援が必要だと考えます。
ピアエールは、障害者をもつ、家族が創ったのが出発でした。
そのことは、私自身忘れたことはありません。
色んな涙も見てきたような気がします。
まだまだ道は続きますし、まだまだ足りないものばかりです。
ですが、私たちは、福祉の世界で生きています。
福祉の言葉の語源は、「等しくもたらされる、幸福」とあります。
この言葉通り、子供たちやそのご家族、法人スタッフ、みなが幸福になれば良いと感じます。
私たちピアエールも、その応援ができる法人を目指し、頑張ってまいります。
事業所
NPO法人ピアエール 加美作業所
加美作業所の写真です。
加美作業所は、1Fと2Fにフロアがあり、
カードゲームや音楽活動をして皆さんのんびりと過ごされています。
お風呂もあり、入浴可能です。
所在地 | 大阪市平野区加美西2丁目11番16号 |
TEL | 06-6796-5851 |
FAX | 06-7896-8246 |
NPO法人ピアエール ららら
らららのフロア写真になります。
広めの施設で、利用者様のレクリエーションは主に運動がメインになっています。
訓練室にもなっており、月2回のPT訓練もらららで実施しております。
また、らららの奥には給食を作るキッチンも併設しております。
所在地 | 大阪市平野区加美鞍作3丁目2番32号 |
NPO法人ピアエール さらら
医療的ケアを中心とした施設です。
看護師が常勤しており、安心・安全をモットーにケアに取り組んでいます。
施設内の写真です。
ベッドを6台完備しており、常に看護師が利用者様の体調管理をしており、
利用者様お一人お一人にリラックスして頂くべく、広めの設計になっています。
また、製作活動、散歩、四季とりどりの活動も日々行っています。
お風呂の写真です。
利用者様が快適に入浴を楽しんで頂けるよう、浴室、浴槽も広めの設計になっています。
また暖房もついていますので冬は湯冷め等もしないよう、安心してご利用して頂けます。
所在地 | 大阪市八尾市竹渕5丁目28-9 |
TEL | 06-6710-4582 |
FAX | 06-6710-4583 |
NPO法人ピアエール 相談支援事業所 ピアサポート
所在地 | 大阪市平野区加美鞍作3丁目8-22 |
TEL | 06-6777-5108 |
FAX | 06-6777-5109 |
NPO法人ピアエール 本部
所在地 | 大阪市平野区加美鞍作3丁目2番32号-3F |
TEL | 06-6796-5851 |
FAX | 06-7174-9639 |
アクセスマップ
機能訓練●弊社では、月2回理学療法士の先生をお招きして、PT訓練を実施しております。
担当理学療法士より 理学療法士を始めて27年目になり、ピアエールには小規模作業所、加美作業所の時から担当させて頂いておりますので、ピアエールでPT訓練をするのは今年で11年目になります。 |
健康管理のサポート●弊社では、平野区の『みのりクリニック』と提携しています。 |
給食形態弊社では、毎日キッチンで作った出来立ての給食を利用者様に食べていただいております。 写真のように、各々の利用者様の咀嚼、嚥下能力に合わせて、その方に合った一番食べやすい食事の提供をしております。 お食事風景 上記写真の様に、食事中は、安全を第一に看護師も入り、必要であれば吸引も行っております。 |